
映画やドラマなど、オールジャンルの動画が、最初から最後まで無料で視聴できるサイト『PipiiStream(ピピィストリーム)』。実は、『PipiiStream(ピピィストリーム)』には、思わず「ナニコレ?」と思ってしまう、珍動画が多数あるのだ。まさに、宝探し状態とでも言うのだろうか。そんな中から、不思議な珍映画&珍ドラマを、毎週1本づつご紹介していく「PipiiStream PickUp!」。今回は、過去に有害図書に指定されたという曰くつきのコミックを基にした映画「BLUE-なんだってんだ7Days-」をご紹介しよう。
この映画は、むき出しになったナイフを突きつけられたような殺伐とした雰囲気が魅力的。
主人公の有賀は、人生の先が見えない日々に、ひたすらもがきながら毎日を送っていた。ある夜、飲み会の帰りに酔いつぶれた岡津という女を自宅まで運び、そのまま押し倒してしまう。
おおう、まさに送り狼。性に貪欲な男。それが有賀なのだ。
なんだか余裕がなく、何時も切羽詰ったように生きている有賀だけに、その性描写はせっかちなんだけど、ゴムがないと分かるといそいそと買いに出向くなど、几帳面なところがあるのが笑える。
「なんだよ、ちゃんと危機管理出来てんじゃん」と、刹那の感情でナマでやろうとしない有賀に男としての共感出来るものを感じてしまう。でもそれが決してマイナスじゃない。
いいんだよね、こういうがっついてる癖に微妙に度胸がない男が主役の映画って。
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映画の内容は、ほとんどあってないようなもの。
これは狙ってそういうことにしてるんだけど、ほぼ1週間有賀と岡津が遊びまくるという、それだけの話。
そうなると当然、肝はあのシーンの描写ということになるんだけど、これが本当に生々しく仕上がっていて、思わず目が離せなくなるのだ!
もう、いちいちリアル。有賀の背中全体に、きったない痣みたいなのがあって、岡津は岡津でガスの詰まった風船みたいに貞操軽いし、肩の後ろのほくろが色っぽいし。
有賀の「結局、朝までに5回した」って淡々としたナレーションが、賢者モードになった感がよく表れているんだ、これが!
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それで有賀、とにかく自宅に帰らない。もうずうっっっと岡津の家に入り浸り!
で、びっくりすることに有賀は大学生ってことなんだけど、額はだいぶ後退しちゃってるし、脂ぎってるし、寝起きは死んでるみたいに顔色悪いんだ。
決して主役の顔立ちじゃないんだけど、彼には彼なりのドラマがあって、その主人公をちゃんとこなしてるんだよね。
妙に詩的なことを呟いたりするし、決して勝ち組ってわけでもないんだけど、段々と有賀がかっこよく思えてくる。
不思議だ。ただ女の家に入り浸りになってるだけなのに。
でも、有賀は大人ってわけでもない。まだ社会人にもなれていなくて、当然女性をしっかり面倒みることも出来ない。
周囲が次々に就職を決めていく中で、じわじわと取り残されていく有賀。騒いで騒いで、不安を誤魔化してみせるけど、いつかはそんな自分を見直さなきゃならないわけで。
有賀がラストにどんな成長を見せるのか。はたまた何も変わらないまま、今まで通りの生き方を続けるのか。
その都度その都度の、彼の心のうつろいを考えながら観ていくという楽しみもあり、官能的なシーンに夢中になるという楽しみもある。
「BLUE-なんだってんだ7Days- 」は、現状に鬱々とした不満を抱えて、どうも最近八方塞がりだっていう人には是非とも観てもらいたい映画だ。
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