本日昭和天皇の弟で100歳の三笠宮崇仁親王殿下が薨去された。朝からネットではこの報道でもちきりでありますが、一方で非常に難しい問題が取り沙汰されている。例えば天皇陛下がお亡くなりになられた場合は「死去」ではなく「崩御」という言い回しで報道するのが一般的。それに伴い皇族も同様に「死去」ではない。
皇族がお亡くなりになることを『薨去』(こうきょ)という。「桂宮殿下薨去」と報じたのは、主要メディアでは産経新聞のみ。他社は「ご逝去」「逝去」、ひどいのでは「死去」。新聞こそ、このような使用頻度は低いが重要な言葉を使って、日本語を遺すことに積極的になるべきだ。産経だけが頼みの綱。
— 竹田恒泰 (@takenoma) 2014年6月8日
竹田恒泰氏の指摘によれば、皇族が亡くなられた場合、『薨去』(こうきょ)と表現するのが正しく、死去などは「不敬」であるという。それを踏まえ、現在の様々なメディアではやはり「薨去」は浸透しておらず逝去が使われている。2014年に指摘したこの問題は相変わらず浸透していないようで、どちらかと言えば「薨去」と表現することがあまり一般的ではなくなってきているのかもしれません。
【速報 JUST IN 】三笠宮さま ご逝去 昭和天皇の弟で100歳 #nhk_news https://t.co/Wfnaa6h5ib
— NHKニュース (@nhk_news) 2016年10月26日
三笠宮さまご逝去の号外を発行しました。
記事はこちらです。https://t.co/aOktDobuMZ #毎日新聞 #号外 pic.twitter.com/U7iiVgmaH6— 毎日新聞 (@mainichi) 2016年10月27日
そんな中で産経新聞は「薨去」と表現しております。
こちらは2014年も同じように薨去を用いておりました。
三笠宮さま薨去される 天皇陛下の叔父、100歳https://t.co/pZBNvMslSD pic.twitter.com/rJXFCglk4A
— 産経ニュース (@Sankei_news) 2016年10月27日
この辺のレギュレーションは各社メディアの判断によるものなのかもしれませんが、過去に指摘した内容が是正されていないということは、それがメディアの判断なのかもしれません。
皇族に対し逝去は不敬!『薨去』(こうきょ)を使うべしと竹田恒泰氏が指摘
../archives/4689949.html
(秒刊ライター:Take)